アプリを作ってみたいという思いからプログラミングを始める人も多いですね。
しかし、具体的にどのようにすればアプリを開発できるのかわからないといった声も多く聞かれます。
そこで今回は、初心者にむけて実際にアプリを作る上での手順や、アプリ開発で使える開発ツールの紹介、作ったアプリを公開する方法などの紹介をしていきます。
アプリを作るには
まずは初心者がアプリを作る際に知っておくべきポイントを見ていきましょう。
初心者でもアプリ開発は可能か
まず「初心者でもアプリを作ることは可能なの?」についてお話ししていくと、簡単なアプリであれば初心者でも十分に制作することが可能です。
システムが複雑であったり、大量のデータを保持するようなアプリを作ろうとすると、アプリを作る工程以外にもデータ保存先の設定・連携など難しい作業が増えるため、まずはTODO管理アプリなどシンプルな機能を持ったアプリを製作することから初めて、徐々にそのクオリティを上げていくようにするといいでしょう。
始めはクオリティより簡単なアプリをたくさん製作していく方がアプリ開発におけるスキルは上がりやすいです。
アプリ制作にかかる費用は?
実際にアプリ製作をする場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
アプリ制作に必要な費用はパソコンなどの機材費を除けば、基本的には無料で行うことが可能です。
現在では、アプリ開発をサポートしてくれる様々なエディタや統合開発環境が公開されていて、無料で使えるようになっています。
中には高機能な分、有料なものもありますので、目的にあったものを選択するようにしましょう。
始めは無難に無料のエディタで開発を始め、機能について物足りなくなってきたら有料のものを検討するのがいいでしょう。
どのプログラミング言語を学ぶのか
どのツールを使ってアプリを開発するのかによっても変わってきますが、例えばブラウザ上で動作するWebアプリであれば、有名なものは「Ruby」「PHP」「JavaScript」あたりが主流です。
それぞれのプログラミング言語には、アプリ開発をスムーズに実施するための「フレームワーク」が存在します。
プログラミングにおける「フレームワーク」とは、簡単に言い表すと、「Webアプリケーションやシステム開発を行う上で必要な機能やよく使われる機能をあらかじめ備えている枠組み」のことを指します。
フレームワークを活用すれば、一から細かい設定や機能の調整に四苦八苦する必要がありません。
フレームワークを利用することによって、開発における余計な作業を減らすことができ、作業の効率化を図ることができます。
フレームワークは、そのプログラミング言語ごとに多種多様に存在しており、Webシステムを作るのに特化したフレームワーク、Webアプリケーションを作るのに特化したフレームワークなど、さまざまです。
フレームワークごとに仕様や使い方が決まっているので、利用するためにはそれぞれのフレームワークの書き方を学ぶ必要性があります。
学習コストは少し高いですが、使いこなすことで、その後の開発速度とクオリティが格段に向上します。
いずれのフレームワークを使うのか、自分が作るアプリによって最適なものを選ぶようにしましょう。
フレームワークについては、以下の記事で詳しく解説しています。
プログラミングで便利な「フレームワーク」って?現役プログラマーが解説
(https://tech-pro.biz/blog/about_framework/)
アプリ開発で準備するものは?
アプリ開発を行う上で準備するべきものをまとめてみましょう。
- 開発用のパソコン
- 開発環境
開発用のパソコン
まず準備する必要があるのは開発用のパソコンです。
Webアプリを作るのか、モバイルアプリを作るのか、android対応かiOS対応か、作るかにもよりますが、基本的にWebアプリやAndroid向けのアプリ開発ならWindows搭載のパソコンを、iOSやMacで使えるアプリを作るためにはMacを準備する必要があります。
特に、iOSやMacをターゲットとしたアプリを作る場合には Mac OSでないと開発ができないので、注意が必要です。
パソコンのスペックとしては、製作するアプリのクオリティにもよってきますが
- メモリ:8GB以上
- CPU:Core i5相当以上
- ストレージ:SSD 256GB以上
上記のスペック以上のパソコンを用意するようにしましょう。
スペックが低いと処理落ちしたり、動作がカクつく、突然フリーズするなどのトラブルが起こりやすいです。
開発環境
開発環境としてはテキストエディタか統合開発環境を利用します。
テキストエディタとは、コンピュータ上で文字情報で構成されたファイル(テキストファイル)を作成したり、編集や保存をするためのソフトです。
Windowsでは「メモ帳」、macOSでは「テキストエディット」というソフトが入っていますね。
これらもテキストエディタとなります。
通常、テキストエディタは文字を入力、削除したり、コピー、貼り付け、切り取り、置換などの機能があり、文字に装飾することもできます。
テキストエディタには現在様々なものがあり、テキストエディタごとに便利な拡張機能を持っているものもあります。
おすすめのテキストエディタは「Visual Studio Code」です。
その他詳しい解説は以下の記事で詳しく説明しています。
(https://tech-pro.biz/blog/recommend_texteditor/)
アプリ制作の手順は?
開発環境が整ったらいよいよアプリを開発していきましょう。
簡単にアプリの開発手順について解説していきます。
- どんなアプリを制作するか決める
- アプリのシステムをまとめる
- 最もシンプルな形のアプリを作る(プロトタイプ)
- 細かい部分を調整しながら作り込む
1. どんなアプリを制作するか決める
まずは大まかにどんなアプリを作るのか決めましょう。
どんなジャンルのアプリを作るのか(タスク管理、投稿共有、予約システムなど)、どのデバイスで使えるアプリを作るのか(PC、Android、iPhoneなど)、アプリの機能など簡単にでいいので決めてしまいましょう。
だいたいイメージができたら、アプリの細かい部分についてまとめていきます。
2. アプリのシステムをまとめる
次に、アプリのシステムをまとめた設計図を作りましょう。
具体的には下記のような点について詳しく決めていけばOKです。
- 機能を使う流れ
- 用意する遷移画面数
- UIの設計
- ユーザー登録機能の有無
アプリ全体がイメージでき、説明できるようにしておくといいでしょう。
3. 最もシンプルな形のアプリを作る(プロトタイプ)
アプリを作るときのポイントは「最初から作り込みすぎないこと」です。
まずは複雑なシステムは削ぎ落とした、「とてつもなくシンプルな」アプリの制作に努めてください。
アプリの基幹が完成したら、細かい調整を行いましょう。
最初からアプリを作り込みすぎると、目の前の目的が定まらず、あちこち寄り道をしながらの開発となってしまうため、なかなか完成しないばかりか、徐々にモチベーションが下がってしまう原因となります。
まずはざっくり完成させることを目指します。
4. 細かい部分を調整しながら作り込む
アプリの大枠が完成したら、細かい調整やシステムの追加などを行い、アプリが使いやすくなるように努めましょう。
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