プログラミングの学習をしていると、専門用語を目にすることがたくさんあると思います。
その中で「フレームワーク」という言葉を耳にしたことはありますか?
「フレームワークってなんだろう…」
今回は、そのフレームワークについて解説していきます。
フレームワークとは?
プログラミングにおける「フレームワーク」とは、簡単に言い表すと、「Webアプリケーションやシステム開発を行う上で必要な機能やよく使われる機能をあらかじめ備えている枠組み」のことを指します。
フレームワークを活用すれば、一から細かい設定や機能の調整に四苦八苦する必要がありません。
フレームワークを利用することによって、開発における余計な作業を減らすことができ、作業の効率化を図ることができます。
フレームワークは、そのプログラミング言語ごとに多種多様に存在しており、Webシステムを作るのに特化したフレームワーク、Webアプリケーションを作るのに特化したフレームワークなど、さまざまです。
フレームワークごとに仕様や使い方が決まっているので、利用するためにはそれぞれのフレームワークの書き方を学ぶ必要性があります。
学習コストは少し高いですが、使いこなすことで、その後の開発速度とクオリティが格段に向上します。
フレームワークの特徴
それではフレームワークにはどのような特徴があるのでしょうか?
1. MVCモデルに基づく設計
基本的にフレームワークの多くは「MVCモデル」という設計が採用されています。
MVCモデルとは、アプリケーション開発を大きく3つの役割に分けて行う考え方です。
アプリケーション全体を「データを扱う(Model)」「画面の表示機能を担う(View)」「ModelとViewの相互を繋ぐ(Controller)」に分割して考えることで、プログラムの保守性を向上させ一定のルールの上で開発が行えるようになっています。
多くのフレームワークでは、このMVCモデルに沿ってアプリケーション開発を行います。
2. データベースとの連携
フレームワークにもよりますが、データベースと接続したり、操作する機能を有しているものもあります。
データベースにテーブルを作成したり、データの追加・削除、テストデータの読み込み、SQL文の発行など、プログラムで操作できるような仕組みが用意されています。
3. セキュリティ対策
Webアプリケーションなどは、あらゆる人がアクセスできる可能性があります。
埠頭邸多数の人に悪用されたりしないために、認証機能などを実装しているアプリケーションが多くありますが、フレームワークではそのようなユーザー認証機能を導入できる仕組みが備わっています。
また、プログラムの脆弱性を狙ったサイバー攻撃を受けるリスクを軽減するために、セキュリティが働く仕組み・対策を有しているフレームワークも存在します。
フレームワークを利用するメリット
フレームワークを使うメリットについてもみていきましょう。
たくさんのメリットが挙げられますが、大きく3つのメリットに注目すると次のようになります。
- 開発時間を短縮できる
- 余計なミスやエラーを回避できる
- 開発におけるルールが統一できる
開発時間を短縮できる
アプリケーションをゼロから開発していくことは非常に労力を必要とする大変な作業です。
フレームワークを利用することで開発にかかる時間を大幅に短縮することが可能となります。
フレームワークは多くがMVCモデルを軸とした、開発に必要な機能をあらかじめ備えている仕組みです。
枠組みがあることで、アプリケーション開発において、「どこ」に「何を書けばいいのか」が明確になっているため、プログラミング作業を効率化できるようになっています。
余計なミスやエラーを回避できる
フレームワークでは、あらかじめ利用する上での書き方のルールが明確に決まっています。
そのルールに従ってプログラムを書くことで、余計なエラーの発生を防ぎ、また、気になる箇所にすぐアクセスすることができるようになっています。
また、誤った書き方をした場合でも、フレームワーク自体がエラーを検知して教えてくれることが多いので、ミスやエラーを回避しやすい設計になっています。
開発におけるルールが統一できる
アプリケーション開発などは、たいてい複数人で開発することなどもあり、一つのフレームワークをいろいろな人によって加筆したり修正したりする場合があります。
フレームワークでは、開発における書き方のルールが決まっているため、それぞれの人が思い思いにプログラムを修正することで起こる思い違いやエラーが発生することを防げます。
フレームワークとライブラリ
フレームワークと似たキーワードに「ライブラリ」があります。
これらは何が違うのでしょうか?
ライブラリとは、よく使う機能をパッケージにして部品化しており、開発したアプリケーションの一部に読み込んで使われるもののことを指します。
アプリケーション開発に必要な機能をあらかじめ備えている枠組みとしてのフレームワークとは異なるものなので注意しましょう。
フレームワークはアプリケーション開発を支える全体、ライブラリはアプリケーション開発を部分的に支えるものなのですね。
プログラミング言語別フレームワーク
プログラミング言語ごとにそのフレームワークは様々です。
有名なフレームワークをいくつか紹介します。
Ruby on Rails
「Ruby on Rails」は「Ruby」と呼ばれるプログラミング言語をベースとしたフレームワークです。
「クックパッド」などのアプリケーション開発で利用されていることで有名です。
Webアプリケーションの開発では非常によく利用されるフレームワークで、学習コストが低く非常に使いやすいものとなっています。
Laravel
「Laravel」は「PHP」と呼ばれるプログラミング言語をベースとしたフレームワークです。
PHP系のフレームワークにはその他にもたくさんのものがありますが、その中でもLaravelは最も人気のフレームワークとなっています。
Django
「Django」は「Python」と呼ばれるプログラミング言語をベースとしたフレームワークです。
Pythonは機械学習やデータ分析でよく使われるプログラミング言語で、データの処理や解析におけるライブラリが充実しています。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は「フレームワーク」について詳しくまとめてみました。
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