「Swift」ってなに?現役エンジニアが解説

プログラミングメモ

今回は、Apple製品向けのアプリケーション開発に特化したプログラミング言語である「Swift」について、開発方法も含めて詳しく解説していきます。

 

Swiftとは?

Swiftとは、2014年にAppleが発表し、2015年に公開されたプログラミング言語です。

Mac、iPhone、iPad、Apple Watchなど、さまざまなApple製品向けのアプリケーションを開発することができる数少ないプログラミング言語です。

最近ではApple製品のみならず、そのほかの一般的なWebアプリケーションの開発も可能になりました。

Swiftの登場までは、Apple製品向けのアプリケーション開発は「Objective-C」というプログラミング言語が唯一の開発可能言語でした。

Swiftは「モダン」「安全」「高速」「直感的」を特徴とした、より高機能なプログラミング言語となっています。

Swift開発の始祖であるChris LattnerはSwiftについて「Objective-C、Rust、Haskell、Ruby、Python、C#、CLU、その他多くの言語からアイデアを得た」とも語っています。

swiftとは英語で「アマツバメ」を指します。全長20cm程度、翼を広げると43cmにもなる飛行能力に優れた鳥です。

飛行しながら眠ることもできるようです。また、飛行速度は鳥類でも最速の部類に入る169km/hにも達するそうです。

Swiftは処理速度が非常に速いことも評価されていて、例えば整数検索ではObjective-Cの2.6倍、Pythonの8.4倍の速さとも言われています。

 

Swiftの特徴

Swiftの特徴についてみていきましょう。

Swiftの主な特徴は以下の点が挙げられます。

  • モダンなプログラミング言語
  • 安定性が高い
  • リアルタイムでの開発が可能

 

モダンなプログラミング言語

Swiftは近年開発されたプログラミング言語で、Objective-Cというプログラミング言語を踏襲して開発されています。

Objective-Cの時には型の指定だったり、関数の宣言だったり括弧の記号のネストだったり、評判が良くない(少し使いづらい)と感じる部分が多少ありました。

そこで、これまでの不満な部分をより簡潔に誰でも理解しやすいように開発し直したものがSwiftです。モダンなプログラミング言語とは、かつて「困った、古い」プログラミング言語とは対照的に「簡潔、分かりやすい」ことを前提に作られたプログラミング言語を指します。

他にはRubyなどがよくモダンなプログラミング言語として挙げられますが、開発者はこのRubyもSwiftの開発の際に参考にしたと言っています。

そのため、学習コストが比較的低いことが特徴として挙げられます。

 

安定性が高い

Swiftはバグやエラーが起こりにくく、アプリやシステムを動かすために必要はコードの安定性が高いことが特徴です。

 

リアルタイムでの開発が可能

Swiftは「Playground」という仕組みがあり、実際にプログラムを書きながらどのように動作するかをリアルタイムで確認することができます。

Objecrive-Cでは、修正を行うごとに毎回アプリケーションを実行し直さなければなりませんでしたが、Playgroundを使うとリアルタイムで確認できるため、修正箇所がわかりやすく、開発時間が短縮できます。

 

Swiftの開発で必要なもの

Swiftの開発で必要なものは以下の3つです。

  • Xcode
  • Apple ID
  • Developper ID

 

Xcode

Xcodeとは、Appleが開発している、アプリケーション開発のためのソフトウェアです。MacやiPad、iPhone、Apple WatchなどApple製品のためのアプリケーション開発に特化していてファイルの管理から、コンパイル、ビルド、実機検証、デバッグまで可能です。す。

アプリ開発における機能を一通り有しているので統合開発環境と呼ばれます。

XcodeはMacのみで利用可能で、AppStoreからインストールできます。

 

Apple ID

Apple IDはAppleのサービスを利用するために必要なIDで、Xcodeをダウンロードする際にも必要です。

 

Developper ID

自分で開発したアプリケーションをApp Storeで配布する際には、Apple Developer Programへの登録が必要になります。

年間11,800円のメンバーシップ料がかかりますが、Apple Developer Programに登録することで、アプリケーションをMacやiPad、iPhone、Apple WatchなどApple製品の実機でテストしたり、改ざんされないアプリとしてDeveloper IDの署名を入れたりすることができます。

開発したアプリケーションを自分の開発環境だけでテストする場合は登録する必要はありません。

 

さいごに

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